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ご支援をいただいた皆さんへ

私が市川守弘弁護士と札幌弁護士会館で記者会見を開き、北海道警察の裏金問題を告発したのは2004(平成16)年2月10日のことです。同年3月1日には元道警弟子屈署次長齋藤邦雄氏が、弟子屈署の裏金問題について、市川弁護士と北海道監査委員に住民監査請求を行うとともに、記者会見を開いて弟子屈署の裏金問題を告発しました。

 私たちの動きは全国的な警察の裏金追及へと波及し、「全国オンブズマン函館大会」へ参加、「明るい警察を実現する全国ネットワーク」(代表清水勉弁護士東京)が結成されるなど、活動の場も全国へと広がりました。そこで明らかになったのは、警察の腐敗とそれを隠そうとする隠蔽体質、警察に対する社会のチェック機能の喪失、そして、多くの市民の警察に対する無関心さでした。

 こうしたことから、一人ひとりの市民が日ごろから警察の様々な問題に関心を持ち、警察を直接管理している公安委員会、警察予算の編成や執行をチェックする知事、議会、監査委員の働きぶりに注目し、警察を刷新するために必要な提言や働きかけを積極的に行うため、裏金告発から3年目の2007年(平成19)年2月10日に「市民の目フォーラム北海道」がスタートしました。

 以来、会員の皆さんをはじめ多くの皆さんのカンパや激励を受けながら、以下に記載したとおりの活動を続けてまいりました。現時点では、警察は市民の安全を守るという警察の原点に立ち戻るどころか、冤罪や警察官の犯罪など、その腐敗現象は改まってはいません。それどころか、特定秘密保護法に見られるように、警察国家への道を加速しているようにみえます。

 このたび、残念ながら諸般の事情から「市民の目フォーラム北海道」としての活動の中止のやむなきに至りました。会員の皆さんをはじめ、これまでにご支援をいただいた皆さんには、心からのお詫びとお礼を申し上げる次第です。

 なお、来春には大学講義等の内容をまとめた「犯罪捜査学入門」(仮)が出版される予定で、大学講義や国賠訴訟等で支援中の案件につきましては、個人として可能な限り続けることをお約束します。


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